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【映画版 昼顔】のあらすじと私なりの感想

不倫をテーマとして多くの主婦に衝撃を与えた、テレビドラマ「昼顔 平日午後3時の恋人たち」。

ドラマの続編として2017年6月10日に公開された映画「昼顔」を、先日観に行ってきました。

映画館内はママ友同士で来ている若い女性や年配の方など、幅広い年齢層の女性のお客さんが多かったことが印象的でした。

女性にとって、特に普通の主婦にとって「昼顔」は、すごく刺激的な作品ですよね。
夫婦仲が冷め切っていると感じている普通の主婦ほど、ハマってしまう傾向にあると思います。

今回はそんな映画「昼顔」の感想を、現在不倫恋愛中の私自身と照らし合わせて書いていきたいと思います。

映画、昼顔のあらすじ

不倫の恋に陥っていった主婦の木下紗和(上戸彩)と高校教師の北野裕一郎(斎藤工)。

木下紗和(上戸彩)
木下紗和(上戸彩)
北野裕一郎(斎藤工)
北野裕一郎(斎藤工)

二人は北野の妻・乃里子(伊藤歩)によって引き離され、北野は乃里子とよりを戻し、紗和は夫と離婚してドラマは終わりました。

それから3年後、紗和は海辺の町に引っ越し、ひとり暮らしを開始。

一方、大学の非常勤講師となった北野は、講演のためにある街を訪れることに。
その街が紗和が暮らす街だったのです。

北野が講演に来ると知った紗和は緊張しながらも会場へ足を運びます。

客席の中に紗和の姿を見つけ、再び巡り会った2人。
どちらからともなくあいびきを重ねていくようになりました。

そんな北野の異変を察知した乃里子。
二人が一緒にいる現場を目撃してしまいます。

乃里子(伊藤歩)
乃里子(伊藤歩)

乃里子は二人をホテルに呼び出し、どちらを選ぶのか決断をせまります。

北野はホテルから飛び出した紗和を追いかけ、乃里子と離婚することを誓いました。

それから二人は紗和の暮らすアパートで同棲をスタート。
幸せな生活が始まるかと思いきや、紗和は北野が乃里子と隠れて会っている現場を目撃してしまうのです。

さらに紗和が不倫をしていたことが街で噂になり、紗和が働いていたレストランのオーナーからののしられ、仕事を辞めることに。

ここでは書きませんが、ラストは衝撃の展開が待っていました…。

映画 昼顔の感想

なぜ、不倫は恋ではないのか?

昼顔の映画は「誰も幸せになれなかった不倫恋愛」がテーマの作品です。

映画版 昼顔 ワンシーン

妻のいる男性を好きになってしまった紗和と、愛する夫をとられる乃里子。

好きになってしまう女性の苦しみも、とられる妻の苦しみも、どちらの苦しみもすごく伝わってきて、不倫はやっぱり誰も幸せにはなれないのか…と思ってしまうほど。

結末に不倫の重みを感じながらも、気になる事がありました。
「不倫は恋じゃない」という、紗和がバイト先の人から攻められるシーンについてです。

三省堂国語辞典の第7版の「恋愛」は「(おたがいに)恋(コイ)をして、愛を感じるようになること」です。

そのなかの「恋」は、「人を好きになって、会いたい、いつまでも そばにいたいと思う、満たされない気持ち(を持つこと)」。

なのに、なぜ「不倫は恋じゃない」んでしょうか?
恋愛って、始まっちゃったら理性なんかきかないです。

理性が働くような恋愛こそ「恋」じゃないですよ。
不倫だって、お互いに相手を好きだと思う気持ちがあれば立派な恋愛なんです。

結局「不倫は恋愛じゃない」とか、「不倫にはルールがある」とか、そういうことって個人が勝手に決めてること。

倫理的、道徳的に考えれば、不倫は「人を傷つけることはしてはいけない」、「既婚男性との恋愛は不貞行為だから罪に問われる」ものです。

でも、いけないこととはわかっていても止められないのが恋愛。
この作品は、不倫の「純愛」を描いた映画です。

ネタバレにならない程度に書きますが、最後のシーンで、嫉妬に狂った乃里子が北野を乗せた車を暴走させるシーンがありました。

「私のほうがあなたのことを愛しているのに、なんで私じゃないの?なんであの子なの?」と叫ぶ乃里子に対して、「わからない。ただ、紗和が好きなんだ」と答える北野。

「人を好きになって、会いたい、いつまでも そばにいたいと思う、満たされない気持ち」
国語辞典の「恋」の意味そのものを表している北野のセリフは、私の一番心に残ったシーンでした。

紗和が幸せになれなかった理由

この映画を観て「不倫はしてはいけないものだから、二人は結ばれなかった」と考えるのは、考えが浅いと思います。

映画版 昼顔 ワンシーン2

実際に不倫をして幸せな人はたくさんいるし、略奪愛から結婚してる人だっていますよ。

じゃあ、なぜ紗和は北野と結ばれなかったのか?
それは紗和の行動だと思うんです。

「離婚した後も裕一郎って呼んでもいい?」と聞く乃里子に「それは嫌です。」と答える紗和。

その場で刺されてもおかしくないのではと思うくらいの返答。
離婚成立前に喧嘩売るのは、さすがにないですね。

ラストに車を暴走させながら「もう名前で呼ぶこともできないなんて…」と言う乃里子の気持ちに、そりゃそうだ…とさえ思ってしまいます。

不倫相手の妻に開き直った態度を見せたら、女同士の修羅場になるのは当然のこと。

「不倫の恋愛が幸せになれない」のではなく、「自分のことしか考えない不倫の恋愛が幸せになれない」んですよ。

夫に愛情がある奥さんを敵に回すのは、相当なリスクがあります。
あからさまに妻を敵に回して略奪愛で幸せになろうなんて、ありえません。

リスクがあることを意識できない天然な女の子って若い子には多いかもしれませんが、30代でそれでは修羅場になって当然。

もしも紗和にもう少し、不倫に対する恥や罪悪感、周りの人に対する思いやりがあれば、乃里子ももしかしたら暴走しなかったかもしれない…とも思いました。

不倫恋愛で幸せになるには、したたかさも必要ですよ。

映画版 昼顔 ワンシーン3

まとめ

映画の昼顔は面白い作品でしたが、現実の不倫とは少し違っているかな?という印象も受けました。

自分のことしか考えないで突っ走る不倫は残念な結果になってしまいますが、大人として思いやりある考え方や行動をとれる不倫が出来るなら、とても楽しいものです。

幸せな人生を送りたいと思うことは悪いことじゃないし、それは不倫の恋でもお互いに惹かれあっているのなら周りの言うことなんて気にすることはないんです。

ただ紗和のような結果にならないようにするためには、やはり周りに対する気遣いは必要なんだと思いますよ。

[映画版 昼顔 予告]
「昼顔」予告 – Youtube

[昼顔 ドラマダイジェスト]
『昼顔』ドラマダイジェストPV – Youtube

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